『MAKSIM』を知るまで。
ライナーノート。なんてことはない、日本国内発売用の洋楽CDなどによく付いている解説文のことである。
ちょっと話をずらすが、生活を楽しんだり利便を図るために色々なモノを購入する。そこで例えば、新しい携帯電話を買って説明書を読むか?と聞かれて隈なく読む、と答える人はどれくらいだろうか。または単純な本棚を買って、その説明書を読む人はどれくらいいるだろうか。多分そうはいないと思う。ライナーはCD自体の取り扱い説明書ではないので携帯電話や本棚のそれとは違うかもしれないが、高校生だった頃のワシにとってライナーは貴重な紙切れだった。どれだけの情報を提供していただいたものだろうか。今でこそインターネットがこれだけ普及しているので、何か調べたいものがあれば検索エンジンにかければそれなりの回答を得ることができる。ワシが高校生ぐらいのとき(今から14年ほど前)は情報を得るのが大変だった。ワシはひとりっ子だし、音楽の趣味が合う友達はいなかったので親しい人からの情報はまずもって期待できなかった。そうすると自分の足で情報を得るしかなかった。雑誌は自分の好きなテーマや人物だけを扱ってくれればいいのだが、そんなことはないので月刊誌週刊誌はそれほど期待できない。本も探すのが面倒。手っ取り早くライナーだけを読みたい。本屋へ入ってお目当ての本が見つかれば多少の立ち読みはできるが、CDショップへ行ってもさすがにライナーは立ち読みできない。要するに新品CDや中古CDを買うかCDレンタルをするしかない。しかし高校生にとって新品CDを購入するのに必要なコスト3,000円前後は恐ろしく痛い。だからと言ってCDレンタルしたところで歌詞カードのコピーは付いていてもライナーが付いているとは限らない。それだけにライナーの情報は異常なほどのありがたさがあった。
じゃあ一体何がそんなにありがたいかって?それはバンドだったらそのボーカリストやギタリストが影響を受けたバンドや歌手のこと、ちょっとしたエピソード、時代背景等々、今考えると“そんなのネットで調べればいくらでも出てくるじゃねーか”と、たいしたことないように聞こえるかもしれないが、当時はあれが宝のありかが載っている地図だった。要するにあの紙切れから新しい発見があったのである。
随分と長い前置きになってしまったが、実はここからが本題。なんでこんな話をするのかといえば、忘れもしない2005年3月19日。それはロシア(モスクワ)で行われた『世界フィギュア2005』女子フリーでソルトレイクオリンピック銀メダリスト、ロシア女王イリナ・スルツカヤの“すばらしいスケーティング演技!”と言いたいところだが、そうではなく“競技中流れていたBGM”のことである。この大会は民放で放映しており、安藤美姫他日本人選手が何人も出場していた。しかし、彼女らにはそれほど興味も無く、また特別フィギュアスケートファンなわけでもない。このようなプロアマ並列型競技はオリンピック以外ではほとんど見たりしないのだが、なぜかその放送は録画していた。そして、イリナ・スルツカヤの出番だ。衣装の右太ももの上のほうにあったやたらとでかいハートのアップリケのようなものがかなり気になるが、そんなことは放っておこう。BGMとともにスルツカヤの手足が動き出す。そしてBGMのイントロがワシの五感のいくつかを刺激した。それからは競技中盤までの数分間は申し訳ないがスルツカヤの演技はあまり見ていない。気になるのは流れている曲のタイトルと作曲者(演奏者)が誰なのかだけだ。そこで思い出した、確かテロップが出ていたことを。幸いにも録画していたので巻き戻し一時停止してメモに控えた。テロップには『Wonderland by トンチ・ハルジャック』と出ていた。それからネットで検索エンジンにかけ調べた結果、MAKSIMという演奏者がアルバムを出していることが分かったのである。数分で答えがわかってしまった。ライナーだけが頼りだった昔のワシには考えられないスピードでのお宝発見である。早速そのお宝をゲットしに行った。まずは『the piano player』というCDアルバムと同タイトルのDVDを購入したのである。Wonderland以外にもすばらしい曲が多いのでそれぞれの曲の感想についても話をしたいが、若干長めの文章となっているので別の機会にしたいと思う。まあ、そんなわけで遠回し遠回しにマキシムについて話をしたが、これがワシとMAKSIMの出会いである。
マキシム ザ・ピアノ・プレイヤー

マキシム ワールド・プレミア・パフォーマンス
ちょっと話をずらすが、生活を楽しんだり利便を図るために色々なモノを購入する。そこで例えば、新しい携帯電話を買って説明書を読むか?と聞かれて隈なく読む、と答える人はどれくらいだろうか。または単純な本棚を買って、その説明書を読む人はどれくらいいるだろうか。多分そうはいないと思う。ライナーはCD自体の取り扱い説明書ではないので携帯電話や本棚のそれとは違うかもしれないが、高校生だった頃のワシにとってライナーは貴重な紙切れだった。どれだけの情報を提供していただいたものだろうか。今でこそインターネットがこれだけ普及しているので、何か調べたいものがあれば検索エンジンにかければそれなりの回答を得ることができる。ワシが高校生ぐらいのとき(今から14年ほど前)は情報を得るのが大変だった。ワシはひとりっ子だし、音楽の趣味が合う友達はいなかったので親しい人からの情報はまずもって期待できなかった。そうすると自分の足で情報を得るしかなかった。雑誌は自分の好きなテーマや人物だけを扱ってくれればいいのだが、そんなことはないので月刊誌週刊誌はそれほど期待できない。本も探すのが面倒。手っ取り早くライナーだけを読みたい。本屋へ入ってお目当ての本が見つかれば多少の立ち読みはできるが、CDショップへ行ってもさすがにライナーは立ち読みできない。要するに新品CDや中古CDを買うかCDレンタルをするしかない。しかし高校生にとって新品CDを購入するのに必要なコスト3,000円前後は恐ろしく痛い。だからと言ってCDレンタルしたところで歌詞カードのコピーは付いていてもライナーが付いているとは限らない。それだけにライナーの情報は異常なほどのありがたさがあった。
じゃあ一体何がそんなにありがたいかって?それはバンドだったらそのボーカリストやギタリストが影響を受けたバンドや歌手のこと、ちょっとしたエピソード、時代背景等々、今考えると“そんなのネットで調べればいくらでも出てくるじゃねーか”と、たいしたことないように聞こえるかもしれないが、当時はあれが宝のありかが載っている地図だった。要するにあの紙切れから新しい発見があったのである。
随分と長い前置きになってしまったが、実はここからが本題。なんでこんな話をするのかといえば、忘れもしない2005年3月19日。それはロシア(モスクワ)で行われた『世界フィギュア2005』女子フリーでソルトレイクオリンピック銀メダリスト、ロシア女王イリナ・スルツカヤの“すばらしいスケーティング演技!”と言いたいところだが、そうではなく“競技中流れていたBGM”のことである。この大会は民放で放映しており、安藤美姫他日本人選手が何人も出場していた。しかし、彼女らにはそれほど興味も無く、また特別フィギュアスケートファンなわけでもない。このようなプロアマ並列型競技はオリンピック以外ではほとんど見たりしないのだが、なぜかその放送は録画していた。そして、イリナ・スルツカヤの出番だ。衣装の右太ももの上のほうにあったやたらとでかいハートのアップリケのようなものがかなり気になるが、そんなことは放っておこう。BGMとともにスルツカヤの手足が動き出す。そしてBGMのイントロがワシの五感のいくつかを刺激した。それからは競技中盤までの数分間は申し訳ないがスルツカヤの演技はあまり見ていない。気になるのは流れている曲のタイトルと作曲者(演奏者)が誰なのかだけだ。そこで思い出した、確かテロップが出ていたことを。幸いにも録画していたので巻き戻し一時停止してメモに控えた。テロップには『Wonderland by トンチ・ハルジャック』と出ていた。それからネットで検索エンジンにかけ調べた結果、MAKSIMという演奏者がアルバムを出していることが分かったのである。数分で答えがわかってしまった。ライナーだけが頼りだった昔のワシには考えられないスピードでのお宝発見である。早速そのお宝をゲットしに行った。まずは『the piano player』というCDアルバムと同タイトルのDVDを購入したのである。Wonderland以外にもすばらしい曲が多いのでそれぞれの曲の感想についても話をしたいが、若干長めの文章となっているので別の機会にしたいと思う。まあ、そんなわけで遠回し遠回しにマキシムについて話をしたが、これがワシとMAKSIMの出会いである。
マキシム ザ・ピアノ・プレイヤー

マキシム ワールド・プレミア・パフォーマンス
この記事へのコメント
Take care!
that needs to be given and not the accidental misinformation that is at the other blogs.
Appreciate your sharing this greatest doc.
This post actually made my day. You can not believe simply how
a lot time I had spent for this info! Thank you!
:D.
IE still is the marketplace leader and a huge component to folks will miss
your excellent writing due to this problem.